Faint memory

昔 腕の彫刻を作っていた児童から生徒に変わる頃

人体としての自分の腕を真剣に観察した

何等筋とか 名称や構造は文字だと頭に入らないのに

模像を作るとなると

筋 筋肉の繋ぎ 柔らかさ

触って 見て 押して 興味深々の研究が楽しい

得た知識は13年間続けた大好きなスポーツにも活かされた


腕のブロンズは 何ヵ月かして完成した後

家でおじいちゃんが棚から落として割れた



そういえば

祖父は誕生日にあげたものを

次の日に焼却炉で淡々と燃やしてるような謎の人だった

いまなら傷ついたり怒ったりするだろうと思うけど

怒りや悲しさより

おじいちゃんが本当に必要なものをあげられなかったことがイタかった

必要なものなら焼却したりしないはず

焼却炉の脇で 次はちゃんと

おじいちゃんが本当に必要なものをあげたいと思ったっけ
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子供って純粋やな