thy will be done

人生で最も解り合えた人だと思ったその友達は自殺した

年末に近い冬の日の午前

知らない番号からの着信 いつもは出ないのに何故か出た

彼女の母親から彼女が亡くなった、とだけ伝えられた

瞬間 後

感情が何処にも辿り着かなかった

訃報を伝える彼女の母の声も震えていた 「では」と電話はそそくさと切れた




携帯電話が手から落ち 呆然と 部屋の壁をずっと見ていた
f:id:integralseveralrays:20200220060337j:plain
彼女は自分と同じ種類の苦悩を抱えていた

彼女は居なくなったのに自分が生きていることに自責の念が募る


今は 漸くこうして感情を文章にして起こせるようになった

また お線香をあげに行こうと思う

あなたと出会えてとても嬉しかったと せめて生きているうちに伝えられたら良かったのだけど